丘と水路と橋と火を

言葉と技術

できたことで2019年をふりかえる

はじめに

2019年、今年も気がつけばあっという間でした。

書いたものやできたことを中心に、2019年をふりかえります。

 

1月



というつぶやきでスタートした2019年。

このときの言葉通り、今年は読む以上に手を動かすという部分を意識した1年でした。

 


年明け最初の掲載は「塔」。

注目する同人誌ということで、「ひとまる」と「ZAORIK」をチョイス。

「どんなビジョンのもとにその誌面をつくるのか?」ということを重視して同人誌について取り上げた文章でしたが、いま読むとその問いはそのまま自分自身に対するものであるようにも感じます。

 

 

2月

 


2018年はながく心と言葉について考えを巡らせていた1年で、それをひとつの形に残しておきたいなあというつもりで書いた文章。

「突然どうした」と後輩にもつっこまれましたが、どんなものにも心がある(ということを主張できる)ということが自分自身の短歌観・創作観では重要で、そのベースとなるような思索ができないかと試みていたのでした。

あと単純に、わたしのかわいい友人たち(ぬいぐるみ)に心があるという主張をゴリ押ししてでも書いて置きたかった、という面が強い。

 


あと短歌以外のお仕事では、この頃から本格的にエディタをVimに切り替えました。

いまはVSCodeと併用ですが、キーバインドVimと同じにして利用するくらいにはVimが好きになったのも今年のことでした。

 


シスオンに呼んでもらったのも2月。

大森静佳さんは学生時代から目標というか、憧れていた先輩歌人のおひとりなので、こうした企画に参加できて嬉しかったです。

 


とんたんの追い出し歌会にOB枠で参加。

気がつけば後輩が卒業で、時の流れを感じます。

2月、またひとつ年をとりました。

 

3月

 


昔から心配性ではあるのですが、家の鍵とか火の元とか、忘れものがないか、歌稿の誤字がないかなど、何度も繰り返し確認してしまうんですよね。

ほどほどにしたいのですが、いまだによくやってしまう……。

 

 

あ、GitHubVimプラグインも公開してた。

プログラミング言語の違いに応じて適切なコメントアウトをしてくれる」という何番煎じかわからないプラグインなのですが、結局ずっと使い続けているプラグインになりました。

個人的に使うものも積極的に公開していきたいなと思います。

 


ウィトゲンシュタイン哲学探究』の読書会もはじめました。

いまはおやすみ中ですが、こちらもしっかり読み進めたい……。

 

4月

 


NHK「平成万葉集」に妻と出演。

仙台まで撮影に来てもらったり、吉岡里帆さんと対談させてもらったりと、本当にありがたいお話でした。

吉岡さんとの対談では高校時代につくった相聞歌も読み上げたのですが、言ってる本人も聞いてる吉岡さんも恥ずかしくなってしまって、「やばいっすね」と言いあったのが良い思い出です。

 

 

 

まさか吉岡里帆さんに自分の短歌を書いてもらえるとは思っていなかったよな……。

高校時代の自分も報われました。

 

 

 

平成も終わり。

 

5月

 


令和になりました。

 


令和最初は「Tri」。「なぜ二〇一〇だったのか——テクノロジーの変化を中心に」というタイトルの論。

2010年頃以降を起点に学生短歌がぐわーっと盛り上がり始めるのですが、その裏にどんな要因があったのか、テクノロジーの変化を中心に追った論を書きました。

もうちょっと時間をかけてしっかり書き込むべきだったなというのが反省……。

 


Web文芸誌「crossover」をはじめました。

基本的に裏方というか、サーバー管理とか編集作業とかで関わっています。

更新頻度は遅め。

ただ、寄稿者の皆さまのおかげで面白い記事は揃っていて、今後も揃えていく予定です。

こちらは継続してがんばりたい。

 

 

光森さんの歌を片手に、Googleストリートビューレイキャビクに行ってきたのもこの月。

こういう土地や具体名のかっこいい歌を自分も詠んでいきたい……。

 

 

友人たちとツイキャスでお話ししたのもこのあたり。

ツイキャスじゃなくていいのでお話しような……。

 

6月

 

 

平成短歌における口語の扱われ方というなかなか大きなテーマに取り組んだのも今年。

最終的に出てきた分類は、荒っぽいながらそこそこ使えるのでは……?と思っています。

こういう道具になるような評論を書いていきたいよなあと再認識しました。

 

 

Vue.jsとFirebaseでちょっとしたアプリをつくったのも6月。

土日の2日でつくったものでしたが、そこそこの反響があって驚きました。

こういう「欲しいけどあんまり見たことないちょっとしたもの」は、もしかしたら作ってみたら大きなビジネスになるのかも……と思います。

また何かつくったら出してみようかな……。

 

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この月、わたしの祖母が亡くなりました。

小さい頃からやさしく育ててくれた祖母でした。

ここに書くことなのか、どんな言葉にすることができるのか、まったく答えはありませんが、個人的な記憶のためにここに書き残しておきたいと思います。

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7月

 

この月は特になし。

 

 

コンタクトの使い方はみんな気をつけような。

角膜内皮細胞は再生医学に期待。

 

8月

 

 

「ねむらない樹」のエッセイでは『シン・ゴジラ』についてのエッセイを寄稿。

個人的には、本当に歴代ゴジラ映画のなかでダントツのトップ。

この映画について書ける場がもらえて幸福でした。

 

 

あと、認定スクラムマスターになりました。

知識は書籍などでも目にしていましたが、本当に新しい発見が多くてためになる研修でした。

スクラムについての話もブログとかでかけたらいいなと思います。

 

 

そして今年も盛岡・短歌甲子園の審査員を担当させていただきました。

今年も非常にハイレベルな戦いで、選が難しかった……。

 

 

短歌甲子園前日からの100首詠も恒例と化してきました。

去年の100首も今年の100首も、どちらもどこにも発表していないので、来年こそは何かに放出したい。

 

 

そして短歌甲子園とは別件で、「Cahiers」にも参加させていただきました。

こちらも豪華メンバーに混ぜてもらってありがたかった。

 

 

良い夏でした。

 

9月

 

 

夏が終わり、子がやってきました。

この文章を書いているわたしの隣で、子はごろごろと寝ています。

子に元気でいてほしい、1000年栄えてほしい、という気持ちがこんなに強くなるとは自分でも驚きでした。

子のためにもがんばらねばなと思います。

 

 

 

子の誕生に際して、諸々おやすみをいただいたりもしていました。

子育てもしっかりして、仕事もしっかりやって、その上で創作もきちんとする。

自分にはなかなか難しいテーマですが、なんとかやっていきたいです。

 

 

「crossover」も第2回。

長らくお待たせしてしまい、読者の皆様・寄稿者の皆様申し訳ございませんでした……。

第3回も鋭意準備中です。どうぞよろしくお願いします。

 

10月

 

 

台風で乳幼児を連れて避難。

避難先の学校の先生たち、本当にありがとうございました。

 

 

ブログですが、この月から技術的な内容もやっていくことにしてみました。

なかなか書けていないですが来年も続けていきたいと思っています。

 

11月

 

 

今年は1年を通してこの講演のために短歌について考えていました。

結果として高校生のみなさんや先生方に有意義な内容に出来ていたようで、わたしとしても非常にありがたかったです。

スライドや講演などで自分の考えを形にするのは今後も続けたいなあと感じました。

 

12月

 

 

 

 

ブログの更新をちょっとずつ継続した12月。

もうちょっとペース上げていきたい……。

 

 

習慣化の力を使って頑張っていきたい……。

 

ふりかえって......

 

「意外と今年原稿出してないな?」と思っていたのですが、ふりかえって見ればいろいろあったなあという気持ちになりました。

そういえば「歌集の準備をする」という宣言を去年していましたが、結局完成はせず(一応歌を並べてみたりはした……)。

GitHubで歌集用のリポジトリをつくったので、2020年は「1日1push」を目標にちょっとずつ形づくっていきたいと思います。

 

 

子との時間をしっかりとって、仕事もしっかりやって、創作とも向き合う2020年を目指します。