丘と水路と橋と火を

言葉と技術

『Efficient Linuxコマンドライン』を読んだ

読んだ本 Efficient Linuxコマンドライン ―開発と自分に磨きをかけるLinuxのテクノロジー作者:Daniel J. Barrettオーム社Amazon オライリーではPDFの電子版も買える。目次も確認可能。 感想 Linuxでbashを利用して効率的に作業を行うためのTips集という感じ…

できたことで2023年をふりかえる

まえがき ashnoa.hatenablog.com 毎年恒例の1年振り返り記事。 前年までは1月から12月まで順に記載していましたが、今年は簡易にトピックごとにふりかえる形で記載します。 「塔」の短歌時評全24回を完走した 「塔」誌面では2022年1月から2023年12月まで、執…

ゲームボーイで撮った写真を楽しむ

TL;DR View this post on Instagram A post shared by 浅野 大輝 (@ashnoa0226) 『ポケットカメラ』はいいぞ。 『ポケットカメラ』から画像データを抽出して利用したいなら、レトロダンパーなどの吸出し機器でセーブデータを抽出した上で、gbcam2pngで画像に…

テキストエディタのチュートリアルを写経した

TL;DR Build Your Own Text Editorを写経してテキストエディタを作ってみた。 端末エミュレータ向けのエスケープシーケンスや仕様、C言語特有の作法、オープンソースを改変する場合のライセンスの取り扱いについて知見が増えた。 写経はいいぞ。 まえがき 日…

MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)にUbuntu Desktop 22.04.1 LTSをインストールする

TL;DR 2023年初夜更かしで古い方のmacbook pro(2015 early)にUbuntu入れた。いろいろ設定も完了してまたしばらくサブ機として使えそう。 pic.twitter.com/0u086Hl4Y7— hiroki asano (@ashnoa) 2023年1月2日 MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)にUbun…

できたことで2022年をふりかえる

まえがき ashnoa.hatenablog.com 毎年恒例の1年振り返り記事。 今年はスクラム形式での個人タスクの管理をやめて、日常の時間では生産性ということをなるべく意識し過ぎないようにした1年でした。*1 去年計測していたようなストーリーポイントでの作業量のカ…

おれの短歌・オン・ゲームボーイアドバンス

TL;DR おれの!!短歌!!オン・ゲームボーイアドバンス!!!!!! pic.twitter.com/bzBNAM0gfa— hiroki asano (@ashnoa) 2022年6月19日 西田亙『Linuxから目覚めるぼくらのゲームボーイ!』(ソフトバンククリエイティブ、2003年)がめっちゃいい。 手っ…

できたことで2021年をふりかえる

まえがき ashnoa.hatenablog.com 毎年恒例のふりかえり記事。 今年はスクラムやアジャイルの考え方を参考にしつつ、 1週間=1スプリントでのスプリント設定 Trelloでのカンバン形式でのタスク管理 ストーリーポイントでの作業量予測 スプリント毎のふりかえ…

短歌は〈わたしたち〉の文学である

序 短歌は〈私〉の文学か? 短歌は〈私〉の文学である――本当に? 明治中期の和歌革新運動にはじまる個の意識の発展と近代短歌への移行。アララギ派による写実主義の歌壇全体への浸透、その主義のモラル化による自我表現の硬直や画一化。そして戦後の前衛短歌…

SEとして新卒入社から3年間で読んだ技術関連のブックリスト

まえがき SEとして新卒で入社してから3年が経過しました。 3年間を振り返る意味も込めて、新卒で入社してから読んだ書籍について(読んでいる範囲にムラはありますが)ブックリストを作ってみました。 私自身はエンジニアとしてまだまだ未熟な駆け出しの身で…

短歌共鳴論(ver.0.2.1)を公開します

まえがき 短歌総合誌「現代短歌」にて予告を打っていただき、掲載を予定していた「短歌共鳴論」について、諸般の事情により誌上での掲載が取りやめとなりましたので、すでに制作済みの原稿について本ブログにて公開いたします。 「諸般の事情」などというと…

できたことで2020年をふりかえる

まえがき われわれが何であるかは、われわれが繰り返し何を行ったかによって決まるのである。それゆえ、美徳は行いではなく、習慣なのである。/アリストテレス— hiroki asano (@ashnoa) 2020年1月7日 例年と比べると大きく世界が変わった一年。 習慣の力で…

タスクごとに作業時間を記録するCLIツール「dakoku」をGolangでつくった。

つくったもの github.com DEMO 何ができるのか ターミナル上で、タスクの登録と、それぞれのタスクごとの作業時間の記録をつけられます。 名前の由来は「打刻」。 どうしてつくったのか 「Goの勉強がてら、何か自分の役に立つものを作れないかなあ」と考えた…

掲載情報2020.1.18

‪掲載情報 「短歌研究」2020年2月号、特集「いま『日本』を歌う」にて、「現代百人一首『日本を歌う』」に新作一首を寄稿しました。どうぞよろしくお願いいたします‬ 表紙の以下の文言にちょっと驚く。 歌人20人がONE TEAMで台風被害の地に大吟行! 「ONE TE…

掲載情報2020.1.16(と、こぼれ話)

掲載情報‪ 「歌壇」2020年2月号に、田中拓也歌集『東京(とうけい)』についての書評として、「明日のための記憶」という文章を寄稿いたしました。 『東京』、読み応えのある一冊です。読書のお供に、わたしの書評もどうぞよろしくお願いいたします。‬ こぼ…

できたことで2019年をふりかえる

はじめに 2019年、今年も気がつけばあっという間でした。 書いたものやできたことを中心に、2019年をふりかえります。 1月 読書に際しての心がけとしては、読まずにすます技術が非常に重要である。/ショウペンハウエル(「読書について」斎藤忍随訳、ワイド…

歌会に向く短歌? 歌集に向く短歌?

ご質問ありがとうございます。 そして、時間が経ってからの回答になってしまって申し訳ありません。 質問の内容は、先日公開した「良い短歌のつくりかた」についてですね。 ashnoa.hatenablog.com 〈良さ〉と〈好き〉のどちらか片方が他方よりも重要になると…

AnacondaでTensorFlowをつかうための環境を整える

まえがき 「機械学習、興味はあるんだけどな〜〜〜」とながらく言っていたわたしですが、最近Udemyで機械学習の講座を受講し始めたこともあって、ようやくTensorFlowを利用したディープラーニングの学習を始めることにしました。 ところが、こうしたプログラ…

歌会をしたいひとのためのマニュアル

まえがき 先日、文芸をしている高校生のみなさんを対象に、短歌についての講演を行いました。 ashnoa.hatenablog.com この講演のなかで「歌会はいいぞ」ということもお話ししたのですが、終わってから「でも、自分が高校生の頃、歌会ってどうやっていいのか…

スライド「良い短歌のつくりかた—高校文芸からの10年で考えたこと—」を公開しました。

良い短歌のつくりかた—高校文芸からの10年で考えたこと— from Hiroki Asano 先日、「第29回秋田県高等学校文芸祭」に呼んでいただき、「良い短歌のつくりかた—高校文芸からの10年で考えたこと—」という演題で講演をさせていただきました。 その際の資料をSli…

dein.vimのインストール&プラグイン導入

dein.vim? vimのプラグインマネージャー。 ⚡️ Dark powered Vim/Neovim plugin manager Shougo/dein.vim vimに闇の力を与えるため、dein.vimを導入する。 導入手順 # deinで利用するためのフォルダを作成する。 mkdir -p ~/.cache/dein cd ~/.cache/dein # …

vimをビルド&インストール

前置き macOS Mojave環境で、vimをソースコードからビルドしてインストールしたので備忘。 なお、パッケージマネージャとしてHomebrewを利用。 LuaおよびLuaJITを導入 brew install lua brew install luajit 既存のvimをアンインストール brew remove vim vi…

口語の歌はどのように詠われてきたか

Ⅰ:緒言——口語という特殊 こうご【口語】① 書き言葉に対して、話すときに用いる言葉づかいをいう。音声言語・話し言葉・口くち言葉などともいわれる。② 現代の話し言葉、およびそれに基づいた書き言葉。現代語。▽⇔ 文語 〔明治以前の時代に使われた言葉につ…

書いたもので2018年をふりかえる

はじめに 2018年ももうすぐ終わり。 大変ありがたいことに、今年もいろいろな原稿を書かせていただきました。 例年はその年発表した原稿を一覧にまとめて画像にしていたのですが、「せっかくまとめても画像だとリンクにならないし手軽に読めないな」と思い至…

「歌を作ることが怖い」という人へ

はじめまして。短歌甲子園をご贔屓にしてくださりありがとうございます。「歌を作ることが怖い」というのは高度な恐怖だと思えて、僕が問題を捉えられているかわからないのですが、感じたことを書いてみますね。 ご質問を読んでいて思ったのは、「歌を作るこ…

掲載情報2017.7.23

Webサイト「詩客」にて、自由詩評「テクストとパラテクスト、あるいは世界の内と外について」という文章を書かせていただきました。 本の流通や、中家菜津子さん/カニエ・ナハさんによる作品についてなど書いています。 ちょっとしたギミックがあるので、も…

掲載情報2017.4.29

【掲載情報】 Webサイト「詩客」に、自由詩評「情報から人間へ:山田亮太『オバマ・グーグル』を中心として」を寄稿しました。 高橋光輝さんの「機械学習で石川啄木を蘇らせる」にも触れながら、情報と人間について書いています。 山田さんの『オバマ・グー…

短歌に興味がある人のための全国短歌会マップ(学生短歌会・超結社編)2017年4月版

全国短歌会マップ(学生短歌会・超結社編 Ver. 3.1) 誰かと一緒に短歌を楽しむことができる場は、全国に数多くある。 しかし短歌をはじめたばかりの人や、これから短歌のコミュニティを探し始めるという人からしたら、いったいどこにどんなコミュニティがあ…

掲載情報2017.3.17

【掲載情報2点】 ◆「歌壇」2017年4月号・特集「誌上交流戦—短歌甲子園の歌人たち—」に連作7首「虹つよく架る冬日」と、ちょっとしたエッセイ、そしてポートレートを寄稿しました。 岩手・盛岡と宮崎・日向、二つの短歌甲子園出身の歌人たちによる大接戦をど…

掲載情報2017.3.5

【掲載情報】 Webサイト「詩客」にて連載されている「私の好きな詩人」というコーナーに、エッセイを寄稿させていただきました。 高校時代から好きだった、吉野弘さんについて取り上げています。 はじめて「塔」の歌会に参加したとき、先輩歌人から教えても…