丘と水路と橋と火を

言葉と技術

『Efficient Linuxコマンドライン』を読んだ

読んだ本

オライリーではPDFの電子版も買える。目次も確認可能。

感想

Linuxbashを利用して効率的に作業を行うためのTips集という感じの書籍。

Linuxを普段CUIで利用する上で知っていたら便利な知識が記載されているのだけど、とてつもなくディープなことばかりが書かれているというわけではない。「あ、そういう使い方もできたのね」くらいでさらっと流してしまう感じの知識も多く、他のLinuxの書籍を読んでいたら感動は少ないかもしれない。

個人的には、Ctrl + rでのインクリメンタル検索を把握できていなかったので、この書籍で知って使えるようになったのが非常にありがたかった。

書籍中で非常に力が入っていると思ったのは第7章「コマンドを実行するための追加の11の方法」。コマンドを実行するという方法がこんなに色々あるとは把握できていなかったので勉強になった。特にサブシェルとプロセス置換を個人的に知らなかったため、今後使っていきたいと感じた。

# サブシェルの例
(【ここにコマンドを記載すると、親シェルの変数やエイリアス、関数などを引き継いだ状態でコマンドを実行できる】)
# プロセス置換の例
<(【ここにコマンドを記載すると、結果をあたかもファイルから読み込んでいるかのように扱うことができる】)

日本語版独自の内容として付録C「WSLを用いたシェルの利用」があるが、日本語環境下でのPowerShellとの連携などにも触れていてとても参考になる。特にWindowsコマンドプロンプトやPowerSherllと連携して日本語を扱おうとすると文字コード周りで何かしらハマることがある印象なので、こういう情報は非常に貴重と思う。