macOSにTidal Cyclesを手動インストールで導入する
まえがき
Tidal Cyclesというライブコーディングで音楽を制作できる環境が面白そう!と思い環境構築をして使い始めてみた。
公式に自動インストールの方法の記載があるのだが、これでインストールされるエディタはPulsarだった。
できれば普段利用しているVSCodeで環境を揃えたい。また極力環境にどのようなものを入れているかを自分で把握しておきたい。
ということで、手動でインストールして利用することにした。ここではインストール時に実施した内容を記載する。
環境情報は以下の通り。
- MacBook Air(2022)
- Apple M2チップ
- Ventura 13.4
Tidal Cyclesの手動インストール
基本はMacOS | Tidal Cyclesに記載のManual installationに従えば良いのだが、自分自身が不慣れなせいかどこから対応していいかわからない印象を受けたので、色々調べつつインストールした。 なおGitやXcodeのコマンドラインツールのインストールはここでは割愛する。
- GHCupをインストール(GHCup, Haskell, cabal, stack, HLS, VSCodeの拡張機能)
- Haskellの環境構築2023に従ってインストール。
- stack, HLSもせっかくなのでインストール。また、stackで個別にghcを入れないようにする設定も実施。
- VSCodeの拡張機能(Haskell)も追加。
- TidalCyclesをインストール
- MacOS | Tidal Cyclesに記載のコマンドでcabal経由でインストール
- SuperColliderをインストール
- supercollider/README_MACOS.md at develop · supercollider/supercollider · GitHubに従ってdmgをDownloads | SuperColliderからダウンロードしてきてダブルクリック→SuperColliderをアプリケーションフォルダにドラッグでインストール。
- sc3-pluginsをインストール
- GitHub - supercollider/sc3-plugins: Community plugins for SuperColliderに従ってインストールするのだが、最初ちゃんと英文を読み解けてなかった。。
- SuperColliderを開いて、左側のエディタに
Platform.userExtensionDir
と打ち込んでCmd+Enterで実行。右下のコンソールにSuperColliderのExtensionsフォルダのパスが表示されるので控えておく。 - GitHub - supercollider/sc3-plugins: Community plugins for SuperColliderにも記載のあるreleasesからmacOS向けのzipファイルをダウンロードして解凍。
- 解凍したフォルダ内にREADMEとSC3pluginsフォルダがあるので、SC3pluginsフォルダの中身を全部SuperColliderのExtensionsフォルダに入れる。
- SuperDirtをインストールする
Paste the following line of code in the text editor you see and press Cmd+Return to evaluate
と記載があって、最初は「どこのエディタに貼り付けろということ?」と思っていたのだが、Start your freshly installed version of SuperCollider.
とある通りここまででインストールしていたSuperColliderを開いてそのエディタに指定のコマンドをコピペしCmd+EnterでOK。- 右下のコンソールにてInstalledとなればOK。
- VSCode上での環境を整える
あとは公式のWorkshopから始める。SuperColliderを開いてSuperDirt.start
でSuperDirtを立ち上げた状態で、VSCode側で.tidal
ファイルを作成。Ctrl+Enterで実行すれば音が鳴り始める。
なお、当初AirPodsで聴こうとしたら入力と出力のサンプリング周波数が合わないというエラーになって音が出なかった。MacBook Airの内蔵スピーカーや有線のイヤホンに切り替えて再度トライしたら問題なく音が出力された。この辺りはAudio MIDI設定などでもう少し調整が必要かもしれない。