はじめに
2018年ももうすぐ終わり。
大変ありがたいことに、今年もいろいろな原稿を書かせていただきました。
例年はその年発表した原稿を一覧にまとめて画像にしていたのですが、「せっかくまとめても画像だとリンクにならないし手軽に読めないな」と思い至ったため、今年はこちらにまとめます。
1月
「短歌研究」2018年2月号から3か月間、「最近刊歌集・歌書評・共選」というコーナーを担当します。毎月40冊前後の歌集に目を通して、そこから気になる数冊をえいやっと取り出して紹介するコーナーです。読書計画の参考になれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします🙇 pic.twitter.com/ubUeJpbeDd
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年1月24日
2月号(と言いつつ1月には出ている)から3ヶ月間、「短歌研究」にて「最近刊歌集・歌書評・共選」を担当。
40冊ほどの歌集・歌書が毎月ダンボールでどさっと届くので、毎回ちょっと笑ってしまう。
修論を書き進めるかたわらで、それらをせっせと読んでいました。
「世の中にはこんなにたくさん良い短歌の本が出ているんだな」と、これまでの自分の視野の狭さを痛感。
角川「短歌」2018年2月号・特別企画「大学短歌バトル出場歌人競詠」に、新作5首「幻肢」と小エッセイを寄稿しました。角川短歌、デザインがめっちゃかっこよくなってます。どうぞよろしくお願いいたします♨ pic.twitter.com/qistqnXswM
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年1月26日
短歌バトルに出た縁もあり、「短歌」の特別企画に参戦。
隣のページは最近『惑星ジンタ』を出版した二三川練さん。
Webサイト「詩客」に、「自由詩評 僕は何者かになりたかった:松本圭二『詩人調査』・松下育男「初心者のための詩の書き方」に関連した小文」を寄稿しました。自由詩評の担当は今回がラスト。ちょっとエッセイよりの内容です。どうぞよろしくお願いします⚡️https://t.co/pS8GCHx70P
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年1月27日
2017年から書いてきていたWebサイト「詩客」での自由詩評最終回。
何者かになりたいという願い、なかなか難儀。
松本圭二について教えてくれた友人の瑞田卓翔さんには大きな感謝を。
おかげでまたひとりとても大好きな詩人に出会うことができました。
普段短歌や詩歌をしない昔馴染みの友人から文章を褒めてもらったのもとても嬉しかった。
2月
情報が公開されたので告知ですが、「現代短歌」2018年3月号バトン連載「十首でわかる短歌史」に寄稿しました。「共鳴する短歌史」という文章です。10首の短歌で上代から現代まで、「共鳴」を一つのキーワードに駆け抜けます。もうすぐ発売なのでよろしくお願いします!https://t.co/WtS3v1xzEX pic.twitter.com/sRaVnENAxQ
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年2月9日
「十首でわかる短歌史」、ほかの方が書いているのをおもしろいなあと呑気に眺めるくらいだったのですが、ついに自分にきたのかとビビりました。
自分は書きながら学ぶタイプですが、この原稿は書いていて本当に勉強になった。
「共鳴」はこの頃ぼんやりと自分自身で考えていたテーマでしたが、このテーマに沿って読むと、時代も歌の方針も全く異なる藤原定家と斎藤茂吉の主張が同じことを言っているように見えてきて、とても面白く感じた記憶。
「共鳴」についてはもう少し掘り下げて、また書きたいなと思います。
「短歌研究」2018年3月号、今回も最近刊行された歌集・歌書について選・評を寄稿しました。読書計画の参考になれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします🙇 pic.twitter.com/KDcHITHmbC
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年2月23日
連載2回目。ダンボールの取り扱いに慣れる。
そしてもう一昨日になったけども、東北大学短歌会から一応卒業となりました。本当にみなさまありがとうございました。写真はお祝いにもらった原稿用紙と五線譜(これで原稿と音楽をやれ、とのこと)。今後とも東北大学短歌会をどうぞよろしくお願いいたします🙇 pic.twitter.com/zYUnQKv4SY
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年2月26日
東北大学短歌会から卒業。
この月またひとつ歳をとりました。
3月
「現代短歌新聞」2018年3月号の作品特集「宮城県の歌人」に、新作5首「夕の器」を寄稿しました。現代短歌社さんのWebサイト(https://t.co/gp8rdFFdaA)などから300円で購入可能です。よろしくお願いいたします🙇
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年3月5日
てのひらにつくる器のこはれやすくはこべりきみのもとへ夕去
/浅野大輝「夕の器」 pic.twitter.com/xeSPXJfSpG
個人的にはかなり気に入っていた連作。
この5首、大辻隆弘さんからコメントをいただけたりもして、とても運の良い5首でした(ありがとうございました!)。
【短歌に興味がある方へ】
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年3月10日
全国の短歌の団体・サークルをまとめたマップ「全国短歌会マップ(学生短歌会・超結社編)」2018年春版を作成しました。大学短歌会(学生短歌会)や超結社と呼ばれる団体を記載しています。短歌に興味があるという方、よろしければご活用ください。 pic.twitter.com/7CUmAySMTW
短歌会マップを更新。
2019年も更新しようかなと、今の所は思っています。
「短歌研究」2018年4月号、今月も最近刊歌集歌書評共選を執筆。猫と出会っています。
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年3月24日
僕の担当は今回でひとまず終わりとなります。3ヶ月間ありがとうございました。みなさまの読書計画などにお役立ていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします🙇https://t.co/0iQOIOzHUB
連載最終回。非常に読む/書く力を鍛えてもらった連載でした。
本当にありがとうございました。
個人的な報告なのですが、入籍いたしました。今後ともがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年3月1日
あと入籍しました。みなさまお祝いありがとうございました。
ただ、入籍ツイートに 200ふぁぼも来たのに、普段の原稿発表ツイートに10ふぁぼくらいしかこない。解せぬ。
この月、長く在籍していた東北大学大学院を修士(工学)として修了。
学部時代も含めて6年間お世話になりました。
4月
社会人生活も1週間を過ぎましたが、すでに「歌人」という通称が付いている模様。
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年4月9日
社会人になりました。
同期からは苗字か「歌人」か「佐藤佐太郎」かのいずれかで呼ばれます。
5月
【おしらせ】
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年5月2日
macOS用テキストエディタ「stone」さん(@stone_type)からの取材をお受けしました。記事、「こんなに良くしてもらって……」と本人がおろおろするくらい良いです(すべてstoneのみなさまのおかげ)。stone、とても良いエディタなのでみなさまぜひ。 #stonetypehttps://t.co/0wwkmNZf6d
【おしらせ】
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年5月15日
macOS用テキストエディタ「stone」についての取材をお受けしたのですが、「stone」を制作している日本デザインセンターさんのWebサイトでも記事が公開されました。何度でも言いますが、stone、とても良いテキストエディタです。どうぞよろしくお願いいたします🙇https://t.co/uQUGcXDa2v
3月に取材していただいていたstoneさんの記事が公開。
写真や文面がかっこよくて、これは詐欺なのではないだろうかとひとりおろおろしていました。
かっこいい記事になっているのは、すべてstoneのみなさまのおかげです。本当にありがとうございました。
現在も文字数・行数で指定がある依頼原稿はstoneで執筆しています。
とても良いエディタなので、macOSを使っているみなさまはぜひ。
【おしらせ】
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年5月5日
Webサイト「詩客」にて、今回から数ヶ月おきに1年間、短歌時評を担当いたします。第1回は「作者という孤独——人工知能とわたしたち」という文章を書きました。どうぞよろしくお願いいたします🙇https://t.co/HFz65M0j6b
原稿もいろいろ落ち着いたし新しいこと考えるか〜〜〜とのんびりしていたら、「詩客」のNさんに「待ってました」と呼び止められる。
初回は短歌と人工知能について。
連載ですが、ご迷惑をおかけしつつも「詩客」のみなさまのおかげでなんとか書けています。
久真八志さん、ありがとうございます……!RT
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年5月12日
「数値からみる『サラダ記念日』」を読みました&計量的な文芸批評のすすめ|KUMA|note(ノート) https://t.co/jDqxi5RheD
計量的に短歌を分析する、ということを長らく考えているのですが、先行して様々な分析をされている久真さんにコメントをいただけて嬉しかったです。
「現代詩手帖」2018年6月号・新人作品に浅野の「瞬間」という詩を選んでいただきました。どうぞみなさまよろしくお願いいたします⚡️
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年5月29日
「現代詩手帖」に作品を投稿したりしていました。
作品投稿自体久しぶりだし、「現代詩手帖」に出すのは初めてだしで、とても良い刺激になりました。
6月
特に動きはなし。
Javaと戯れていました。
7月
仙台に戻る。
「現代詩手帖」2018年8月号・新人作品に浅野の「黙読」という詩を選んでいただきました。どうぞよろしくお願いいたします🎇
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年7月30日
「現代詩手帖」での掲載2回目。
継続して作品を送ることの面白さや大切に気づかされました。
と言いながら、この回を境にまた送れていないので反省。
8月
詩客8月4日号にて、短歌時評を掲載していただきました。角川「短歌」7月号・8月号の論考特集「短歌とポピュラリティ」を出発点に色々と考えています。よろしくお願いします🎋
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年8月4日
短歌時評135回 汎化と特化:「短歌とポピュラリティ」を考えるhttps://t.co/OZffQ2pgw0
「詩客」連載2回目。
妻に手伝ってもらって、ようやく書き上げた原稿。
すぐ身近に文章をレビューしてくれる人物がいるということのありがたみを感じた次第。
『歌壇』2018年9月号・特集「短歌の物語性」に、小文「夏の鍵」を寄稿しました。
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年8月10日
あの夏の数かぎりなきそしてまたたつた一つの表情をせよ
/小野茂樹『羊雲離散』
について書きつつ、短歌の物語性を考えています。どうぞご笑覧ください🙇♂️ pic.twitter.com/A56phxe5JO
小野茂樹について書く。
前年の東北大短歌の古本屋吟行で久我田鶴子『雲の製法』を入手していたことが、この原稿を書くときの大きな助けになりました。
『雲の製法』、なかなか手に入りにくい本ですがとてもおすすめです。
明日から短歌甲子園なのですが、ウォーミングアップとして100首詠をしている現在。
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年8月16日
短歌甲子園2018、本当に3日間ありがとうございました。またどこかで!#盛岡短歌甲子園2018 pic.twitter.com/9o9eSEKG5W
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年8月19日
短歌甲子園の審査員、今年も担当させていただきました。
なかなか大変ではあるのですが、毎年高校生の皆さんの作品を浴びることができるので本当に楽しく担当させていただいています。
今年は短歌甲子園出身で、後輩にあたる武田穂佳さんも審査員に。
短歌甲子園1日目は盛岡市内を巡るツアーなのですが、武田さんと一緒に100首詠を行ったのも良い思い出。
このときの100首、いずれもまだどこにも出していないので機会を伺っています。
9月
【仙台・宮城の短歌のみなさま】
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年8月26日
9/2(日)、九州から山下翔さんが仙台にいらっしゃるのにあわせて、仙台市内で歌会を開催いたします(詳細は画像を参照)。興味のある方、どうぞ気軽に浅野までリプライなどでお声がけください。どうぞよろしくお願いいたします🙇 pic.twitter.com/UosuHHmRKz
山下翔キャラバン in 仙台。
歌会も飲み会も大暴れな1日でした。
きみが昨日話してくれし通りの名をいくつか辿りつつ駅へ行く
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年9月23日
翌る日のひとりで帰る仙台は晩翠通りの銀杏の並木
/山下翔『温泉』
自意識が抑えきれなくなったので放出しますが、上の2首がとてもうれしい。ここ、晩翠通りっていうんですよ、という話を、昔仙台に来た山下さんとした記憶。 pic.twitter.com/DZIvZjMsCv
山下翔『温泉』、とても良いのでおすすめです。
10月
「現代短歌」2018年11月号、書評・第一歌集ノオトに、山下翔『温泉』についての書評「重ね描かれる遠近」を寄稿いたしました。『温泉』、しみじみとおすすめです。どうぞよろしくお願いいたします🙇♂️ pic.twitter.com/f1x1xpoY3r
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年10月13日
単純に読みたくて現代短歌社に山下翔『温泉』を注文したところ、Mさんに呼び止められる。
山下翔作品を読み解くというのを意識的にさせてもらえて、とても良い機会でした。
タイトルは春くらいから読んでいた大森荘蔵の影響が強い。
11月
Webサイト「詩客」での短歌時評、今回は短歌甲子園について書きました。どうぞよろしくお願いします🏅
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年11月3日
短歌時評第138回 良い短歌という実践——短歌甲子園に関するいくつかの断片https://t.co/xIpkBvjbaA
「詩客」連載第3回。
短歌甲子園で提出された作品を読み解いています。
自分が高校生の頃、作品を取り上げてもらえることって全然なかったのもあって「できる限り多くの選手の作品を取り上げたい!」と思っていたのですが、力及ばず。
ここに取り上げていなくても、全部しっかり読んでいます。
腐らず、自分を信じて、自分を疑って、短歌を続けてくれる人がひとりでも多くいたらいいなと思います。
(と言いつつ、短歌以外に楽しいことがあって、それをやりたいときは、思う存分短歌を離れて、楽しい方をやってほしいなとも思う)
「NHK短歌」2018年12月号・「短歌のキップ拝見します」にて、浅野大輝をとりあげていただきました。短歌との出会いから今後の展望まで、インタビューしてもらっています。新作短歌も掲載。どうぞみなさまよろしくお願いいたします⛄️❄️🎄 pic.twitter.com/y0kUVeD6IN
— hiroki asano (@ashnoa) 2018年11月20日
2018年はなんだかインタビューが多い。
これまでの活動について話しているほか、新作短歌も掲載。
「Triの7号出ます〜」とか言ってたら、予定が変更になってしまった(その節は本当に「NHK短歌」のみなさますみませんでした……)。
12月
特になし。
社会人としてたのしく働きながら、2019年に向けた活動を、少しずつ行っています。
「社会人になったら短歌から離れるんだろうか」とか思っていた時期もありましたが、現状ではあまり変わらず、これまで通り楽しんで活動できているので幸せです。
2019年の話
すでに2019年発表分の原稿を1本送付済み。
2019年の早い段階でみなさまにお目にかかれるのではないかと思います。
また、「詩客」連載最終回のほか、別の原稿についてもお引き受けしています。
書かせてもらえる機会があるというのは本当にありがたく、また光栄なことですので、頑張って書き続けていきたいと思います。
2018年の反省は、発表作品の比率で短歌よりも文章がかなり多くなってしまったこと。
東北大短歌などを離れて作品発表の場が少し減ったこともあり、今年はあまり短歌作品の発表ができませんでした。
反省を踏まえ、2019年は短歌作品の発表も継続的に行うよう工夫していけたらと思っております。
とりあえず、「塔」誌面での月詠には3月から復帰いたします(すでに3月分は送付済み)。
最後に
2018年も、みなさま本当にありがとうございました!
2019年も、みなさまにとって良い年となりますことをお祈りしております。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。